原状回復工事とは?知っておきたい基本情報まとめ

賃貸物件をオーナーに返すときに必要なのが、原状回復工事です。

今回は、この原状回復工事についてみなさんが疑問に思うことをまとめました。

これから内装解体や原状回復を行う予定の方は、基本的な情報をしっかりおさえておきましょう。

原状回復工事とは?知っておきたい基本情報

原状回復工事を依頼する前に、原状回復工事の基本的な知識を身に着けておきましょう。

トラブルを防いだり、費用を安くしたりすることにもつながりますよ。

原状回復工事とは?

原状回復工事とは、今使用している部屋やオフィスなどを入居時の状態に戻す工事のことです。

入居時にはなかったものを新しく取り付けたり、改装を行った場合には、借りたときの状態に戻す必要があります。

原状回復工事は、一般的な賃貸住宅と、オフィスや店舗を借りるテナントではその意味合いが異なることが多いです。

賃貸住宅の原状回復工事は?

賃貸マンションやアパートなどの原状回復工事では、住んでいることでおこる汚れや経年劣化は対象にならないことが多いです。

家具や家電を置いたことで起こる床の凹みや、太陽光による壁や床の日焼けなどは原状回復工事の対象にはなりません。

ただし、意図的に付けられた傷や汚れ、住んでいる人の不注意で起こる汚れや傷は原状回復工事の対象になります。

賃貸住宅の場合は、敷金礼金として事前に支払っている費用で原状回復工事を行ってくれたり、引っ越しの際のクリーニング費用として支払うことがあります。

原状回復工事は契約終了後に行われることが一般的です。

テナントの原状回復工事は?

一方、テナントの原状回復工事では、借りたときの状態に戻すことを要求されます。

例えば、オフィスの内装を変更するために壁や仕切りを取り付けた場合や、飲食店の開店するためにカウンターを設置したなどの場合は、すべて元に戻す必要があります。

テナントの場合、契約が終了する前に原状回復工事を行い、すべて元に戻した状態でオーナーに返すことが一般的です。

原状回復工事にかかる費用は、すべて負担することになります。

ただし、オーナーの希望によってはそのままにしておいて良い場所などもあるため、事前に原状回復工事を行う範囲をしっかり確認しておきましょう。

スケルトン工事との違いは?

原状回復工事を行う際に、合わせて出てくることが多いのがスケルトン工事です。

スケルトン工事では、入居時の状態に戻すだけでなく、天井や床なども含めたすべてのものを解体し撤去します。

電気配線やエアコンなども撤去し、建物の骨組みだけが残るようなイメージです。

賃貸住宅ではスケルトン工事を行うことはほとんどありませんが、テナントの場合には、原状回復工事かスケルトン工事のどちらが必要かをオーナーに事前に確認しましょう。

原状回復工事の費用は?

原状回復工事の費用は、依頼する業者によって異なります。

どの程度の工事期間が必要なのか、工事が必要な箇所の広さなどによって決められます。

原状回復工事にかかる費用が知りたい場合は、原状回復工事を行っている業者に見積りを依頼するのがおすすめです。

見積りは無料で行うところも多いので、いくつかの業者に相見積もりをして比較してみましょう。

原状回復工事で起こるトラブルって?

原状回復工事では、次のようなトラブルが起こる場合があるので、事前に確認をして防ぎましょう。

どこまで工事をするのか認識が食い違っている

原状回復工事では入居時の状態に戻すことが一般的ですが、借主と貸主の間で入居時の状態に相違がある場合もあります。

工事が必要な箇所をそのままにしてしまった、不要な箇所まで工事をしてしまったというトラブルが起こらないように、事前に工事内容を確認しましょう。

原状回復工事を行う範囲によって、費用も変わりますので注意が必要です。

相場がわからないために費用が高すぎる

原状回復工事の費用は借主が負担することが多く、業者の選定などから工事の期間など、すべてが終わってから退去となることが一般的です。

借主は、業者の手配から工事完了後の支払いまでを行いますが、このときの手間や費用は把握できていますか?

特に、原状回復工事の費用の相場は知らない人が多いため、見合わない費用を請求されても気づかないこともあります。

まずは、見積りをとって、費用だけでなく内訳などもしっかり確認したうえで、明瞭会計な業者に原状回復工事を依頼しましょう。

原状回復工事は実績の多い業者を選びましょう

今回は、原状回復工事について解説しました。

原状回復工事を行う業者を探すときには、業者の実績や事例を確認しておきましょう。

また、実際に依頼した人の口コミなども確認しておくとベストです。